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犬猫通信 【Vol.6】

高齢者の多い足立区と葛飾区、シニア世代がペットを飼うときに潜むリスクとは


高齢者がペットを飼うメリット


足立区と葛飾区は23区でも高齢者の割合が多いのはご存知でしょうか? 65歳以上の人口の割合が北区に次いで足立区は2番目、葛飾区は3番目に高く、今後もこの傾向が続くことが予測されています。
実はこのシニア世代が近年「第二の人生のパートナー」として犬や猫を飼うケースが増えています。子育てが一段落する50代や定年退職する60代でペットを飼い始めるケースが多いようですが、この世代にとって、ペットは生きがいや癒しを与えてくれる大切な存在となっています。

高齢者がペットを飼うことには様々なメリットがありますが、まず一つは地域社会や家族との接点が持てるようになるということです。
年齢を増すとともにどうしても社会との接点が少なくなる傾向にあり、孤立化する高齢者が増えていることが社会問題になっていますが、犬の散歩やペットの話題で家族との会話が増えたり、地域との交流が生まれたりするなど、コミュニケーションの機会が多くなりボケ防止や異常の早期発見にも繋がることが期待されます。

また、ペットを飼うことで「お世話をしなくては」という責任感が生まれ、その気持ちから普段外に出ない人が外出したり、あまり体を動かさなかった人がペットの世話のために色々動いたりする機会が増え、生活そのものに張りが出てくることも大きなメリットです。
また、ペットと触れ合うことでリラックスすることができ、「アニマルセラピー効果」があると言われています。

アニマルセラピーとは動物との触れ合いによって人に癒しを与えることで、病気や認知症などの症状緩和に効果が期待できる療法のことです。近年、老人ホームや介護施設など介護や福祉の現場では高齢者にペットと触れ合う機会を増やす取り組みが進められるなど注目されていて、情緒が安定したり、責任感や意欲が向上するなど精神面でも多くの効果があるとされています。


高齢者がペットを飼う経済的なリスク


ペットを飼うことには多くのメリットがある一方で、高齢者が飼うことには様々なリスクもあります。
まずは経済的な問題です。ペットを飼うにはフード代やワクチン・治療費など様々な費用が必要になり、犬の場合や年間約30万円、猫の場合は年間約16万円(アニコム損保「ペットにかける年間支出調査 2019」)かかるというデータもあり、高齢者世帯では将来的にこの費用が負担になることが考えられます。

さらに、飼育環境の改善や動物医療の進歩などにより近年ペットの平均寿命は延びていて、犬の平均寿命は14.44歳、猫の平均寿命は15.03歳(一般社団法人ペットフード協会「令和元年全国犬猫飼育実態調査」)となっていますが、20歳を超えることも珍しくありません。寿命が延びてペットと一緒に過ごせる日々が多くなることはもちろん嬉しいことですが、その分だけ飼育費用が必要になります。また、高齢の犬や猫がケガや病気をした場合は治療が長期化したり、高額の治療費がかかることもあるので、経済的な負担はより大きくなります。


高齢者がペットを飼う身体的なリスク


体力の低下や日々の体調の変化によって、日常のペットの世話が不十分になるリスクも考えなければなりません。
高齢になると体調が悪くなる機会も増え、犬の散歩など日常のお世話ができなくなってしまうことはもちろん、飼い主が入院しなければならなくなった場合にペットの行き場がなくなってしまうことも考えられます。また、将来的に何らかの障害を抱えることでペットの世話が十分にできなくなることもあります。

また、先に紹介した通りペットの平均寿命が延びていますので、人間社会の「老老介護」と同様に高齢者が高齢ペットを介護する場合はさらに飼い主の負担が増します。
高齢のペットは脚力の低下などにより排泄が上手くできなくなったり、自力でご飯を食べたり水を飲んだりできなくなったり、寝たきりになって床ずれのケアが必要になったりすることがあり、それに加えて認知症になった場合はさらに飼い主の介助が必要になり、かなりの労力がかかります。このような犬や猫の世話はただでさえ飼い主の負担は大きくなりますが、ましてや高齢者の場合は、このような介助を毎日継続的に続けるのは体力的にはもちろん、精神的にも耐えられなくなるかもしれません。

高齢飼い主による飼育放棄、あるいは飼い主よりもペットが長生きすることでペットだけが取り残されたりするなど不幸な結果にならないように、将来に備えてペットの世話をどうするか、あらかじめ考えておく必要があります。


外部の支援サービスの活用


自力での飼育が難しくなった場合に、人間もペットも幸せな生活が送るためには周囲の協力が必要になりますので、家族や地域コミュニティのサポートが受けられるか、事前に相談や情報収集することが大切です。ただ、もし周囲の協力を得るのが難しい場合は外部の支援サービスのサポートを検討してください。

●ペットシッター
一番身近で、利用しやすいのがペットシッターではないでしょうか。
料金も手頃で、ペットの世話に困った際に様々なサポートを受けることができ、体調が悪いなどで犬の散歩に行くのが難しい時に散歩代行を頼んだり、入院中に自宅での世話を頼んだりするケースが多いようです。入院の際にペットホテルなどに預けた場合、環境が変わることで体調を崩すペットも多いので、普段と変わらない環境で過ごすことで留守番するペットのストレスが軽減されます。
他にもペット用品の買い物代行や動物病院の送り迎えなどにも対応できる場合があります。

●老犬ホーム
老犬ホームは介助が必要な寝たきりの犬や認知症による徘徊や夜鳴きなどで1日中目が離せない犬などのシニア犬を預かる施設で、近年全国で数も増えてきていて今注目されています。
終生ずっと預けたままにするだけではなく、入院時、あるいはシニア犬の介護で心身ともに疲れてしまった時に一時的に預けるなど、短期で利用できる施設もあります。

●ペット可の老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅
ペットと一緒に入居できる老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も近年増えてきています。ただ、これらに入居してもペットの世話は基本的にサービスには含まれませんので自分で世話をするか、あるいは施設によってはボランティアや職員が手伝ってくれることもあるようですが、施設ごとに対応は異なるので事前の確認が必要です。

●ペット信託
ペット信託とは飼い主が亡くなったり、病気など何らかの事情でペットの世話をすることが出来なくなった場合に、あらかじめ信頼できる人(受託者)を指定して、自らの財産からペットの飼育に関わる費用を支払うことができる仕組みです。
受託者が自分で飼うことが難しい場合でも、事前に飼い主が決めておいた老犬ホームなどの施設やペットシッターに信託財産の中から受託者が費用を支払うことが可能になります。

今はこのようにペットの飼育をサポートする様々なサービスがありますので、ペットの世話に困っても安易にペットを手放すことなく、飼い主として最後までペットの将来に責任を持って対処してください。そして、これからペットを飼うことを検討している方は15年、20年後のご自身の状況をあらかじめ想定し、本当にペットを幸せにすることが出来るのか考えてから飼うようにしましょう。

2020.12.25


【犬猫通信<コラム> index】
vol.1:飼育放棄からペットを救う!? コロナ禍のペットブームのあとペットシッターが必要とされるワケ(2020.11.13)
vol.2:足立区・葛飾区では災害時にペットとの「同行避難」が可能です(2020.11.20)
vol.3:足立区・葛飾区の年中無休・24時間・夜間対応の動物病院を知っておこう(2020.11.27)
vol.4:足立区・葛飾区が発信しているペットのお役立ち情報(2020.12.4)
vol.5:足立区・葛飾区のおすすめドッグランと利用時の注意点(2020.12.11)
vol.6:高齢者の多い足立区と葛飾区、シニア世代がペットを飼うときに潜むリスクとは(2020.12.25)
vol.7:ペットの高齢化問題とペットシッターなどの支援サービスの活用について(2021.2.8)



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