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犬猫通信 【Vol.2】

足立区・葛飾区では災害時にペットとの「同行避難」が可能です


災害時はペットとの「同行避難」が原則


2019年の台風19号の際、荒川などが氾濫しそうになり、避難勧告が出たのは記憶に新しいと思いますが、その際にもし避難する時にはペットをどうすればいいのか迷った方も多いのではないでしょうか。

2011年の東日本大震災において飼い主と一緒に避難できず、街を寂しそうに歩くペットの姿をテレビなどで観た方も多いと思いますが、環境省では災害時にペットと避難する際のガイドラインを作成し、現在は飼い主と一緒にペットも避難する「同行避難」が原則であると定めて、各自治体にもそれを前提にした対策を求めています。
したがって足立区や葛飾区でも当然ペットとの同行避難を原則としていて、ペットを飼っている方はペットと一緒に地域の避難所に避難することを推奨しています。


普段から災害への備えをしておきましょう


避難の前にまず大事なことは災害発生時に飼い主とペットが無事でいることです。家具の転倒防止などすでに地震対策を行っている人は多いと思いますが、ペットの安全にも気を配る必要があります。ペットが普段過ごすケージやお気に入り場所も安全であるか点検し、必要であれば対策を行ってください。
今は少なくなりましたが犬を外で飼っている場合は特に注意が必要です。ブロック塀の倒壊や窓ガラスの破損などに備えるとともに、驚いて逃げ出すこともあるので首輪や鎖などが外れやすくなっていないか、ケージや柵の高さは十分か、隙間がないか確認してください。

また、人間用の非常持ち出し袋は用意していても、ペット用品は入れてないのではないでしょうか。避難所ではペット用の物資は基本的に用意されていませんので、飼い主が全て準備する必要があります。災害が起きてから買おうと思っても間に合いません。コロナ感染拡大当初にスーパーなど店頭から商品がなくなったのと同様に、災害時には買占めや物流の混乱で、様々なものが品不足になることが予想され、もちろんペット用品も例外ではありません。ペットシートなどのトイレ用品や食器などはすぐに持ち出せるようにして準備しておきましょう。

しかし、最も大事なのは代用が効かないペットフードや療法食、薬です。特に療法食や薬は簡単には手に入りませんので日ごろから多めに用意してください。また、普段ペットフードはなくなりそうになったら買うというのが習慣になっている人も多いと思いますが、災害発生初期は店頭からはなくなり、通販も物流が滞るためすぐに手元に届くことはないでしょう。避難所に持っていく分だけではなく、その後にしばらく続くであろう品不足にも備え、常に最低1ヶ月分は確保しておきましょう。

また、避難所では基本的にケージで飼育することになりますので、特に猫は普段からケージに慣れさせるようにしておく必要があります。可能であれば避難時に持ち運びできる小型のケージを普段から出しておいて、普段からそこでくつろげるようにしておくといいでしょう。犬は「待て」「お座り」など基本的なことはもちろん、人や他の動物を怖がったり無駄吠えしないなど、普段からしつけをしておくことが大事です。これらを怠ると困るのは飼い主だけではありません。何より慣れない避難生活の中でペットに余計なストレスをかけてしまうことになるのです。

驚いてパニックになったペットが逃げ出したり、避難の途中ではぐれてしまうことも十分に考えられますので、首輪に迷子札や鑑札をつけたり、マイクロチップを装着しておくことも大切です。また、迷子になっていたペットが見つかった時に飼い主かどうかするために必要になることもあるので、スマートフォンにペットの写真を保存しておいてください。
さらに、同行避難の条件となる狂犬病予防接種や、病気の感染を防止するためにも各種ワクチンは忘れずに接種しておきましょう。


ペットと避難の際に注意すること


では実際に避難する場合にはどのようにすればよいのか、葛飾区ではガイドラインで以下のように定めています。足立区でも基本的には同様ですので参考にしてください。

●対象動物
一般に飼育されている犬(区に登録があり、1年以内に狂犬病予防注射を接種し
ていることが条件)、猫、うさぎ、フェレット、小鳥、ハムスターなどが対象です。危害を加える恐れがある動物やケージ(片手で持ち運べる程度の大きさ)に入らない場合は受け入れてもらえない場合があるので、心配な人は事前に確認しておきましょう。

●ペット用品は持参する
ペットと同行避難する場合は、ケージ、ご飯・水(少なくとも5日分、できれば7日分)や食器、トイレ用品、リード・ハーネスや常備薬など避難生活に必要なものを持って避難します。ボランティアが援助する場合もありますが、原則避難所では用意してもらえませんので必ずご自身で全て用意してください。

●避難所のルール
ペットは各避難所で決められた場所でケージに入れて飼育され、避難者がいる場所には一緒に入れません。ただし、身体障害者補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)はこの限りではありません。
また、排せつ物の処理などペットの管理は飼い主が責任を持って行い、周囲に迷惑をかけないようにしましょう。さらに、飼育場所の設置や飼育場所全体の清掃は避難所運営本部と連携の上、飼い主たち自身がお互いに協力して行うように求めています。

その他、避難する際の注意事項などは以下のガイドラインに詳しく説明されているのでぜひ一度ご覧ください。

●葛飾区:避難所における動物飼育のガイドライン(葛飾区健康部生活衛生課発行)

●足立区:災害に備えていますか?(足立区生活衛生課作成)


避難所のルールを守ってトラブル回避を


避難所には、動物が苦手な人、アレルギーをもった人など、さまざまな人が集まります。さらに、慣れない避難生活でみんなストレスが溜まっているので小さなことでもトラブルになりがちです。各避難所のルールに従って、周りの人への配慮することを常に心掛けてください。
飼い主にとってペットは大切な家族ですが、そう思わない人がいるということも忘れてはなりません。そういう考え方の違いからトラブルになりますので、感情的にならず冷静に対応して、避難所運営本部や他の飼い主たちと協力して、話し合いを行ったり、ルールを作っていきましょう。

また、人間と同様にペットにも避難生活で多くのストレスがかかります。鳴いたり吠えたり、人や他の動物に攻撃的になるなど普段とは違う行動をとったりする場合もありますし、ご飯を食べなくなったり排泄をしなくなったりすることもあります。避難中はペットの体調に気を配り、スキンシップを頻繁にとるなど不安を減らしてあげてください。

ペットだけ自動車の中で避難させることも考えられますが、温度管理や換気に気を付け、しっかり水分補給させてください。また、家屋の安全が確保されていて、ライフラインが使えないために避難している場合は、ペットはそのまま家に残して、飼い主が避難所から通って世話をすることも検討しましょう。ただし、一時帰宅には足立区や葛飾区など自治体の許可が必要な場合がありますので注意してください。
このようにした方が、ペットをめぐってほかの人とトラブルになったり、ペットに慣れない避難生活をさせるよりは飼い主もペットも快適にストレスなく過ごせる場合があります。

災害はいつまたやってくるか分かりません。いざという時はペット用品など物資の準備だけでなく、普段からのしつけや心構えが大事になります。その時に備えて今から準備しておきましょう。


その他参考資料
東京都や環境省からも災害時のペットとの同行避難や日ごろの備えについての資料が発行されていますので、参考にしてください。

ペットの防災リーフレット(東京都福祉保健局健康安全部環境衛生課発行
備えよう!いつもいっしょにいたいから ペット動物の災害対策(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室発行)
災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室発行)

2020.11.20


【犬猫通信<コラム> index】
vol.1:飼育放棄からペットを救う!? コロナ禍のペットブームのあとペットシッターが必要とされるワケ(2020.11.13)
vol.2:足立区・葛飾区では災害時にペットとの「同行避難」が可能です(2020.11.20)
vol.3:足立区・葛飾区の年中無休・24時間・夜間対応の動物病院を知っておこう(2020.11.27)
vol.4:足立区・葛飾区が発信しているペットのお役立ち情報(2020.12.4)
vol.5:足立区・葛飾区のおすすめドッグランと利用時の注意点(2020.12.11)
vol.6:高齢者の多い足立区と葛飾区、シニア世代がペットを飼うときに潜むリスクとは(2020.12.25)
vol.7:ペットの高齢化問題とペットシッターなどの支援サービスの活用について(2021.2.8)



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